次世代の環境負荷を減らす「地球にやさしい住まい」

「LCCM住宅」とは、建設から廃棄まで一生涯のCO2収支をマイナスにする住宅を言います。居住時はもちろん、材料となる木材の伐採から建材の製造を含めた建設時、そして解体・廃棄時おいて出来るだけCO2排出量の削減に取り組みます。更に太陽光発電などで再生可能エネルギーを創出することにより、建設から廃棄までの生涯（ライフサイクル）を通じた建物CO2収支をマイナスにします。

国交省は、2018年度からLCCM住宅の支援制度を開始しています。CO2削減を一層進めるため、今後もLCCM住宅の普及を進めようとしています。

脱炭素社会の実現のため住宅の省エネ化も強化へ

2021年5月26日、地球温暖化対策推進法の一部完成案が成立しました。日本は現在、年間12億トンを超える温室効果ガスを排出していますが、2050年までにこれを実質ゼロにする「2050年カーボンニュートラル」の実現を明記しました。

住宅・建築物においてはZEHやLCCM住宅の普及などで省エネ化を進めていますが、脱炭素化にむけて更に取り組みの充実・強化が行われると思います。ただ、残念なことに、2020年省エネ義務化への動きにストップがかかり、2021年4月から「省エネ説明義務化」に格下げとなってしまいました。省エネのUA値計算が出来ない設計士や工務店が多く、業界からの反発があったようです。

世界レベルの断熱性能と、ストック＆フローに向けた家づくりを早く実現できれば･･･と願っています。

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コラムニスト：広島の家づくり相談窓口eLOHA（イロハ）八塚 年哉

●1985年　広島の設計事務所に入社
●2002年　大手HM、地域ビルダーにて、住宅の設計・営業・現場管理に従事
●2021年　家づくりの相談窓口eLOHAにて、家づくりのサポート
※現在も現役の設計士として地域ビルダーに在籍中
●eLOHAでは、「家づくり個別相談会」「家づくり勉強会」「間取り作成」の３つのサービスをすべて無料でご提供しております。