地震に備えた家づくりの重要性

春たけなわといえば、新しいスタートや始まりの季節として知られています。そんな春の季節に、自分たちの夢を叶えるために新しい家づくりを考える人も多いのではないでしょうか。

しかし、我が国は地震が多い国であり、巨大地震が起こる可能性も高いとされています。広島でも南海トラフ地震が発生した場合、建物にも大きな被害が予想されています。そのため、家づくりにおいては耐震性能が非常に重要なポイントとなります。

最近では、耐震性能が高い家づくりが求められ、耐震基準をクリアした家づくりが一般的になってきました。さらに、防災意識の高まりもあり、耐震性能だけでなく、避難経路や防災グッズの備蓄なども考慮されるようになってきています。

耐震性能を確認するための構造計算(許容応力度計算)

しかし、耐震性能の高い家づくりにはコストがかかるため、予算に余裕がない人には難しいと思われるかもしれません。そこで、工夫次第で低予算でも耐震性能の高い家づくりができる方法があります。例えば、家の形状を工夫したり、材料を選ぶことでコストを抑えることができます。また、木造であれば、木材の弱点を他の材料で補う工法や、構造計算(許容応力度計算)を行うことにより、合理的・経済的な設計でコストを下げることができます。

「春たけなわ」新しい家づくりのスタート

家づくりは、自分たちのライフスタイルや家族構成に合わせた設計が大切です。そして、耐震性能の高さも重要なポイントとなります。春の季節に、新しい家づくりの計画を立てる際には、耐震性能にも注目してみてはいかがでしょうか。

コラムニスト:広島の家づくり相談窓口eLOHA(イロハ)八塚 年哉

●1985年 広島の設計事務所に入社
●2002年 大手HM、地域ビルダーにて、住宅の設計・営業・現場管理に従事
●2021年 家づくりの相談窓口eLOHAにて、家づくりのサポート
※現在も現役の設計士として地域ビルダーに在籍中
●eLOHAでは、「家づくり個別相談会」「家づくり勉強会」「間取り作成」の3つのサービスすべて無料でご提供しております。