「終活」という言葉を聞いたことがありますか?

終活とは、人生の終わりをより良いものとするための準備活動です。
自分の残された人生を充実させるため、また、遺されたご家族の負担を軽減するための有効な方法です。
具体的には、エンディングノートの作成、資産(預貯金・保険)の見直し、遺言書作成、断捨離の実施、葬儀やお墓の準備、医療・介護の準備、住まいの見直しなどがあげられます。
最近では、エンディングノートへの関心も高まり、作成される方々が増えています。

●エンディングノート

エンディングノートとは、もしもの場合に備えて、忘れては困る事柄やご自身の希望、家族への伝言などをまとめておく冊子のことです。 
エンディングノートに記載する項目は、次のようなものが一般的です。
○自分自身のプロフィール
○財産(預貯金・保険・不動産等)の内容
○親戚・知人の連絡先のリスト
○延命治療・介護についての希望
○死後の葬儀・お墓に対する希望
○相続に際しての考え
○家族・知人へのメッセージ
いずれも、もしもの時に備えておくと、ご自身含めご家族にとっても大変役に立つノートとなり、相続に際しての、「争続」の回避の手助けとなります。

●遺言書

遺言書は、死後の自己の財産の帰属、法律関係等を定めるために、その最終意思を書き記した書面のことです。
遺言書は法律に規定があり、所定の方式(手続き)に従って作成されることで、法的に有効となります。
遺言書に記載された内容は、遺言者の死亡の時からその効力が発生します。

●遺言書とエンディングノートの違い

遺言書は法的に有効なものである一方、エンディングノートは、あくまで「もしもに備えたノート」です。
形式や記載内容にとらわれずに、ご自身の思いを自由に書くことができますが、そこに明確な死後の財産関係を記していたとしても、記載内容が法的に拘束されることはありません。
相続の際の不要な相続トラブルを回避するという点では、遺言書の方が実効性において優れています。
 そのため、エンディングノートとは別に、財産関係に限って遺言書を作成しておくこともご検討されてみてはいかがですか。
ネオライフでは、信頼と実績のある山下江法律事務所と提携していますので、遺言書作成の際には、当社にご相談ください。

コラムニスト:NEO LIFE 代表 齋木 正則

NEO LIFE代表 齋木 正則
ファイナンシャルプランナーとして、日々お客様の安心のために活動しています。
お金や資産運用についてのセミナー講師回数も多数。
2019年12月に広島のファイナンシャルプランナー集団「NEO LIFE」を立上げ代表として運営をしております。
20年以上の金融機関での経験と資格をいかしお客様の人生サポートのアドバイスとみなさまに頼られる存在を目指して日々取り組んでいます。

NEO LIFE(ネオ ライフ) https://neolife-hiroshima.com/